"自分やお産を見つめ直してお産と向き合って、本当に思い出深いものになりました"

出産談 [３人目]　神奈川県　藤沢市　A. T.さん

※注：彼女は、１人目のお産は促進剤などの医療介入によりもの凄く大変なお産を経験し、２人目は麻酔による無痛分娩を選びました。今回の３人目こそは『自分の力でお産をしたい。』という思いを強く持っていらっしゃいました。（『※注』はプラクティショナーによる補足です。）

赤ちゃんと話し合って決めた５月１３日に無事女の子が生まれました。
体重が２３０６グラムと小柄でしたが、元気です！
（※注：赤ちゃんと話し合ったというのは、赤ちゃんに語りかけ等のコミュニケーションを取って、妊娠中から結びつきを深めていたということです。）


子供たちも立ち会ったので、生まれた時間が、午後７時１３分と、なんとか間に合いました。


病院に入院してから五時間で生まれました。これも最後のクラスのときに決めた時間どおりでした。


入院から出産まで家族一緒に産院のLDR個室で過ごしていました。


子供たちはDSをやったり、テレビを見たり、喧嘩したり？！
いつも見せていただいたDVDと同じように静かにリラックスというわけにはいきませんでした。。。


夫にはライトタッチマッサージをしてもらいました。これってすごく気持ちよかったです。（※注：ライトタッチマッサージはクラスで学ぶリラクゼーションのためのマッサージ法です。）


それと一緒にレインボーリラクゼーションのCDを聞くと、本当に子宮波（※注：陣痛）がここちよくなってくるのですが、子供たちの喧嘩や騒がしい声で我に帰ってしまうという感じでした（苦笑）
（※注：レインボーリラクゼーションCDは、練習と本番の為の、ヒプノバーシングのCDです）


三人目ということでお産の進みが早いかな？とおもいきや、けっこうゆっくりめなので正直焦りました。


日が暮れてきて、このまま子供たちがいる時間に生まれなかったらどうしよう？！という気持ちがでてきてしまいました。


でも、スクワットなどやってみたら急激に降りてくる感じがあったので、慌ててナースコールをし、助産師さんもいそいで赤ちゃんを迎える準備をして、あれよあれよというまに出てきてくれました。


助産師さんにも、呼吸法で産みたいので誘導しないでと言ってあったのですが、「声出していきんでいいからね！」との一言で、おもいっきりいきんでしまいました。


あたまのなかでは、「あれ？いきまないで生むんじゃなかったっけ？」
いきんでいいんだっけ？と冷静な自分もいたのですが、もう止められず、だいぶDVDとは違うお産になりましたが、生まれてみるとこれでもよかったんだよね、と思えました。


三回目のお産にしてはじめて、自分の力で（もちろん家族の協力もあって）産んだ！と思えたので。


最初のお産の時はあまりにも自分を見失ったようなお産だったので、これを夫に見せてはいけない！
という気持ちがあったのですが、今回は夫や子供たちの介助があったからこそだ！と思えました。
ちょっと辛いなというとき、思わず握ってもらっていた手を握り返してしまいました。


生まれてすぐのカンガルーケアや、身長体重はかったり、これも子供たちに手伝ってもらいながら進めていったり、抱っこしたり、とても思い出深いものになりました。ですので穏やかな出産というわけにはいかなかったのですが、とても満足のいくお産でした。


生まれたあとには予想外に出血が多くて、ホメオパシーのレメディ（※注：ホメオパシーとは、イギリスで３００年ほど歴史のある『同種療法』というものです。レメディーというのは、それぞれの物質の成分ではなく、性質のみが含まれる砂糖玉です。西洋医学の薬のように処方します。彼女はホメオパスになるために勉強中でいらっしゃいます。）でなんとか出血はおさまったのですが貧血で倒れそうになってしまい、本当は生まれた当日から同室で過ごしたかったのですが１晩だけベビーは預かってもらいました。今は退院して元気に過ごしています。


夫と長女はとにかく緊張したようです。


でも思い出になったと言っていました。


へその緒切りますか？と助産師さんに言われ、いや、いいです、と断っていたハズが助産師さんにのせられて、結局夫がへその緒を切っていました（笑）


次女は４歳なのですが好奇心旺盛なのか？産後の処置を思いっきり下から凝視していました。


もちろん会陰はマッサージのおかげでまったく切れず、つるんと生まれてくれました！


今回は最後の出産になると思いますがヒプノバーシングに出会ったおかげで自分やお産を見つめ直してお産と向き合って、本当に思い出深いものになりました。